LDH(LD)とは

血液検査には、いろいろな項目があり、アルファベットや数字が小さく並び、どのように見れば良いのか全く分からないものです。
ここでは、LDHの数値で分かるのか、または正常値などについて、詳しくご紹介したいと思います。

 

LDHは、日本語にすると「乳酸脱水素酸素」の意味があります。
検査結果のところにLDHと一緒にLDと記載されている場合もあります。
LDHは、身体全体のあらゆる細胞に存在している酵素です。
全身に存在している酵素ですが、特に多く分布している場所があります。
それは、肝臓をはじめ、腎臓や心筋、骨格筋、赤血球やがん細胞です。
LDHは、酵素の一種で、食べ物に含まれているブドウ糖をエネルギーとして燃やす働きがあります。
ブドウ糖は、三大栄養素の一つである糖質が分解された最も小さな物質です。
LDHは、この糖質を燃やしてエネルギーに変換する働きだけでなく、乳酸から水素を除去する働きもあります。
乳酸は、激しい運動などで身体に蓄積される疲労物質です。
身体の中に乳酸が溜まると疲れを感じます
この乳酸から水素を取り除き、ピルビン酸と呼ばれる物質に変換する働きを持っているのがLDHです。
食事から摂ったブドウ糖を燃やしてエネルギーに変えてくれ、また、疲労物質を取り除いてくれる働きがあるLDHは、私たちの健康な身体を維持するためには欠かせないものです。
普段は血液中には流れ出すことはなく、細胞の中に蓄積されて働いています。
しかし、何らかの原因で細胞が破壊されてしまうと、LDHが血液中に漏れ出してしまいます。
特にLDHが多く含まれている細胞が破壊されることで、数値が高くなるのです。
血液検査では、静止時のLDHが高い場合には、身体のどこかに問題が発生している可能性があると疑われます。

LDHの数値が高い場合には、LDHが多く存在している肝臓や心臓などの臓器に何かしらの異常が起きていると疑われます。

LDH(LD)の一般的な正常値・基準値の範囲、検査するときの注意点

LDHの正常値、基準値は115〜245IU/Lで、245IU/Lを超えた場合には異常値であると判断されます。
LDHは血液検査で基準値よりも高いことが判明しても、肝臓などの臓器や血液、骨などにも含まれているために、身体のどの部分の細胞が破壊されているのかすぐに判断できません。
そのため、さらに詳しい検査が行われることになります。
血液検査を行う場合の注意点は、LDHは、激しい運動で高い数値になる恐れがあるので、検査前には運動などは避けて安静に過ごすように注意してください。
LDHは、肝臓や心臓、腎臓などの主要な臓器、骨や血液にも含まれている酵素です。
この数値により、これらの臓器が健康であるか、または機能が低下していないかを知ることが出来ます。

LDH(LD)が低いと疑われる病気

LDHは、糖質をエネルギーに変えて、疲労物質の乳酸から水素を取り除くといった大切な働きを担っている酵素です。
LDHは、何かしらの原因で細胞が破壊されると血液中に流れ込み、数値が高くなります。
健康な人の時には、LDHは115〜245IU/Lの値を示します。
血液検査でこの正常値よりも高い場合には、さまざまな病気が疑われます。
LDHでは、245IU/Lより高ければ異常値と判断されるのですが、さらに3段階に分けられています。
245〜350IU/Lの場合には軽度増加、350〜500IU/Lの場合は中等度増加、そして500IU/L以上の場合を高度増加と呼んでいます。
LDHは、身体のさまざまなところに存在する酵素なので、この数値が基準値よりも高くても、すぐにどの細胞にダメージがあるのか、何の病気が疑われるのかをはっきりと判断できません。
そこで、数値の高い人はさらに詳しい検査が必要となります。
LDHアイソザイム検査という、さらに詳しい検査を行うことで、どこの部分の細胞にダメージがあるのかを突き止めることが出来ます。
LDHの数値が異常な場合に疑われる病気には、ウイルス肝炎があります。
これは肝臓に何かしらのウイルスが侵入して炎症が起きている状態のことです。
ウイルス感染は、血液や性交渉などで感染の可能性があるとされています。
他に、アルコール性肝障害や、肝硬変、心筋梗塞や白血病、悪性腫瘍などが疑われます。

LDH(LD)の数値を改善する(下げる)方法

ウイルス肝炎の予防法としては、他人の血液が付着している可能性があるカミソリや歯ブラシなどを使用しないこと、性行為をする際にはコンドームを使用することです。
アルコール性肝障害や肝硬変は、アルコールの大量摂取が関係してきます。
長年にわたり、大量のアルコールを飲んでいれば、肝細胞の変形や働きの低下が持続的に続くので、再生できなくなります。
思っている以上にアルコールは肝臓への負担となるので、特に中高年になれば、適量をたしなむ程度に抑えることが大切です。
LDHの数値が異常な時には、さまざまな病気の可能性が疑われるのですが、中でも肝臓に関わる病気が多いです。
数値が高い場合には、臓器からの危険信号ですから、速やかに精密検査を受けるようにしましょう。