γ-GTPとは

健康診断の数値で気になるγ-GTPについてご紹介します。
お酒の飲みすぎが気になっている人には要注意なのがγ-GTPです。
γ-GTPの数値で具体的に何が分かるのか、そして正常値についてもご紹介しますので参考にしてください。

 

γ-GTPは、γグルタミルトランスペプチダーゼの略で、肝臓の解毒作用に関係している酵素です。
肝臓や胆管などの細胞が何かしらの原因で破壊されてしまうと、血液の中にγ-GTPが流れ出してきます。
逸脱酵素と言われているのですが、γ-GTPが高い場合には、肝臓や胆管の細胞がダメージを受け、破壊されたことを意味します。
γ-GTPの数値が高いときには、肝炎やアルコール性肝疾患、胆汁うっ滞、胆石、、心不全、糖尿病などが疑われます。
これらの病気がない場合でも、長い期間アルコールを飲んでいる人は肝機能にダメージがあるのでγ-GTPが高くなる傾向にあります。
1か月ほど禁酒すれば、ある程度は正常な数値にまで戻ります。
アルコールだけでなく、喫煙もγ-GTPを上昇させる原因となります。

γ-GTPの一般的な正常値・基準値の範囲、検査するときの注意点

γ-GTPの正常値は、10〜65IU/Lです。
この正常値より低くても問題はありません。
γ-GTP値が100IU/L以上だった場合には要注意です。
100〜200IU/Lの場合には、脂肪肝がかなり進行している可能性があります。
健康診断の際に最も注意しておきたいのが脂肪肝です。
特に普段からアルコールを頻繁に飲んでいる中高年の場合には、アルコール性脂肪肝が問題になってくるのです。
アルコール性脂肪肝の一番の指標となるのがγ-GTP値です。
お酒を飲むと最も数値に出やすいのがγ-GTPです。
100以下であれば、一定の期間、アルコールを控えたり禁酒することですぐに正常値にまで戻ります。
比較的短期間で正常値にまで戻るものの、だからと言って油断は禁物です。
100以上になれば、必ず病院で診断してもらいましょう。
γ-GTPは、数値が高いからと言って自覚症状が見られないのが問題です。
いくら高くなっていても自覚症状が出るのは稀で、出たとしても身体がだるいなどの症状程度です。
健康診断の血液検査で問題となる段階では、自覚症状がないことがほとんどありませんが、お酒を飲み過ぎているという自覚はあるはずです。
自覚症状がないからこそ、定期的に健康診断を受けて、自分の身体の健康チェックを行うことが大切です。
γ-GTPは、残留アルコールで数値が上昇するので、検査前にはお酒を控えましょう。

肝機能で数値が悪くなっているのか、前日の飲酒で数値が高くなっているのか正確に判断できなくなります。
また、アルコールが含まれている食べ物の避け、検査を受ける当日は、食事は食べないようにします。
検査が終わればまた普段通りの食事をすることが出来ますが、γ-GTPの数値が気になる方は、健康な食生活を心がけるようにしましょう。
γ-GTPは、アルコールと深い関係がある数値です。
肝臓へのダメージがあれば数値として現れますから、高い人は真摯に受け止めて、お酒、食生活を見直していきましょう。

γ-GTPが低いと疑われる病気

γ-GTPが正常値よりも高くなった場合には、さまざまな肝臓の病気を引き起こしている可能性があります。
γ-GTPが基準値を超えた場合に疑われる病気と、γ-GTPを下げるための方法を併せてご紹介しますので参考にしてください。

 

γ-GTPの正常値は、男性の場合10〜50IU/lで女性の場合には9〜32IU/lとされています。
正常値よりも低くても問題はないのですが、この数値よりも高い場合は要注意です。
γ-GTPが正常値よりも高い場合には、アルコール性肝障害や薬物性肝障害、脂肪肝、慢性肝炎、肝硬変や肝ガンなどが疑われます。
γ-GTPの数値が200IU/l以上と、正常値よりもはるかに高い場合には慢性活動肝炎や、閉塞性黄疸、急性アルコール性肝炎などが疑われます。
アルコール性肝障害は、アルコールの過剰摂取で起こる脂肪肝がさらに悪化して起こる病気です。
肝臓の肝細胞にはエネルギーのもとになる中性脂肪が蓄積されているのですが、使用するエネルギー以上の中性脂肪が蓄積された場合、肝細胞にはどんどん脂肪がたまっていきます。
肝細胞の30%以上の脂肪となった場合に、脂肪肝と呼びます。
脂肪肝の原因はアルコールの過剰摂取と、他に肥満や糖尿病なども原因となります。
肥満や糖尿病の人は、インスリンの働きが低下するために、肝臓に脂肪が蓄積されやすくなります。
インスリンの働きが低下するので、運動不足や不規則な食事が続けば、健康な人よりも肝臓へ中性脂肪が溜まりやすいのです。
アルコールを大量に摂取すれば肝臓の解毒作用の働きが低下し、肝細胞の中に中性脂肪が増えやすくなります。
脂肪肝になってもさらにアルコールをたくさん飲んでいると、アルコール性肝障害になります。
肺炎や急性腎不全などの合併症を伴い、一か月以内に死に至る重症型アルコール性肝炎になるなど重症化する恐れもあります。

γ-GTPの数値を改善する(下げる)方法

いずれにしても、γ-GTPの数値が高い場合には、アルコールの大量摂取や肥満や、糖尿病が関係していますから、γ-GTPの数値を下げるためには、これらを改善していくことが必要です。
沈黙の臓器と呼ばれている肝臓ですから、脂肪肝や慢性肝炎になっていたとしても、これといった症状がなく、異変を感じたときには深刻な状態になっていることがほとんどです。
中高年になれば、健康診断を定期的に行い、γ-GTPなどの肝機能に関わる数値が高い場合には、アルコールの摂取を控え、食事内容もバランスの良いものを心がけましょう。
γ-GTPが高くなるのは、アルコールの大量摂取や暴飲暴食、運動不足などで肝臓への負担が大きくなった結果です。
肝臓の状態が数値に確実に現れるので、それ以上悪化しないよう、それまでの生活を見直していきましょう。