AST(GOT)とは

健康診断や人間ドックなどで行われる検査の中に、ASTの数値があります。
これは肝臓病の有無を調べるために行われるもので、最も一般的な検査となっています。
ASTはいったい何なのか、この数値で何が分かるのかをご紹介しましょう。

 

ASTは、アスパラギン酸アミノトランスフォラーゼという名称の頭文字で、GOTとも言われています。
AST、またはGOTは、体内でアミノ酸たんぱく質の原材料が作られる際に必要とされる酵素です。
身体の中の組織の至るところに広く分布しているASTですが、特に肝臓の肝細胞や心臓の心筋、骨格筋、腎臓に多く存在しています。
ASTは、沈黙の臓器と呼ばれている肝臓に異常がないかを調べる検査項目となっています。
さまざまな臓器細菌の中に存在する、身体の中でも重要な構成要素となっているアミノ酸を作る働きを担っているのがASTです。
血液の中にも一定の量が含まれていますが、臓器や組織に何かしらの原因で損傷があった場合には、その分量が増加するので、血液検査で異変に気付くことが出来ます。
肝細胞や心筋、骨格筋や腎臓などの臓器に異変があった場合には、血液中のASTが高くなります。
検査によりASTの数値が高かった場合には、肝臓障害や心筋梗塞、溶血など診断に有効になってきます。
ASTはこの中でも肝細胞にたくさん含まれているので、肝細胞の損傷や破壊が進行していれば、それだけ血液中のAST値が高くなります。
肝臓病の進行の具合や種類によってもASTの症状率が違いますが、いずれにしても細胞の障がいが高いほどに数値も高くなります。

ASTの一般的な正常値・基準値の範囲、検査するときの注意点

ASTの基準値は、9〜32IUとされています。
この数値以下であれば問題ありません。
ASTは、血液を採取して調べます。
採取された血液は、遠心分離機にかけられて血清と血球に分けられて、血清部分だけを分析器で検出します。
急性肝炎の場合、早期からASTが急激に上昇し、500〜3000IUくらいまで上昇します。
慢性肝炎の場合には、肝硬変まで進みやすい活動型なのか、それとも治りやすいとされる非活動型なのかによってASTの数値も異なってきます。
33〜69IUは、上昇が認められる範囲で、70IU以上が要注意・危険度の高い範囲とされています。
ASTの検査では、激しい運動で高い数値を示す場合があるので、検査の2日くらい前からは激しい運動は避けるようにしましょう。
ASTは、主に肝臓機能が正常であるかどうかを調べる検査です。
肝臓の機能が低下していると身体のだるさや疲労感などが出てくるので、定期的な検査で健康チェックをしておきましょう。

AST(GOT)が低いと疑われる病気

AST、またはGOTは、肝臓の検査で見ることが出来る検査項目です。
この数値が異常な数値を示していた場合には、どのような病気が疑われるのか、また、ASTを下げる方法をご紹介したいと思います。

 

肝細胞をはじめ、心臓や肝臓などのあらゆる臓器に存在し、アミノ酸やエネルギーが代謝される際に大切な働きをしています。
ASTが含まれている細胞が、何かしらの原因で破壊された場合、血液中に流れ出すので、ASTの数値も上昇します。
ASTの数値が異常に高くなる場合には、急性肝炎が疑われます。
黄疸が見られる場合には、35IU/以下が基準値とされるところが、500〜3000IUにまで上昇します。
ウイルス性の場合には、発症から2か月以内には基準値にまで下がり、7割ほどのケースで跡形もなく完治すると言われています。
慢性肝炎も疑われます。
比較的治りやすい非活動型の場合には、50〜60IUほどの軽い上昇がみられ、治りにくくて肝硬変まで進みやすいといわれる活動型の場合には100IU以上の数値を示します。
劇症肝炎の場合には、100IU以上の著しい上昇が見られます。
黄疸も現れ、さらに腫れあがっていた肝臓が急に縮小し、昏睡状態に陥るケースもあります。
そのまま死亡することもあります。
劇症肝炎になるとすでに広い範囲の肝細胞に壊死があり、血液の中に漏れ出す酵素も少なくなります。
数値は基準値近くにまで低下するのですが、劇症肝炎の場合には、ASTの減少は回復ではなく、経過不良を意味します。

AST(GOT)の数値を改善する(下げる)方法

健康診断や人間ドックの血液検査で、ASTの数値が基準値よりも高かったら、肝臓や心臓からの非常事態のサインです。
一刻も早くASTの数値を下げるよう、毎日の食生活やアルコールの摂取量を見直してみましょう。
ASTを下げるためには、まずはお酒の量を減らすことが必須です。
お酒大好きな方には辛いことですが、ASTが高いことで疑われる肝臓系の疾患にはとても怖いものがたくさんあります。
数値を少しでも早く下げないと、手遅れになってしまう可能性もあります。
アルコールの摂取量を減らすだけでなく、高脂肪・高カロリーの食事を控え、肥満の方は運動なども行いダイエットをしましょう。
また、シジミや牡蠣などのタウリンが豊富な食材を摂るのもおすすめです。
ASTの数値が高かった方は、普段からアルコールや高脂肪の食事が多いのではないでしょうか。
これまでの生活を見直すチャンスと考えて、健康的な食生活に切り替えていきましょう。